PiCCO
PiCCO
販売名:PiCCO カテーテルキットⅡ / 医療機器認証番号:228ADBZX00035000
販売名:PCCO モニタリングキットⅡ/ 医療機器認証番号:227ADBZX00169000
急性重症患者に対応した循環動態モニタリング
PiCCO で複雑な循環動態をシンプルに「見える化」します。
PiCCO 使用時のサポートガイド
臨床現場でPiCCOを使用した経肺熱希釈を最適に行うためのサポートをご案内しています。
PiCCO トラブルシューティングガイドは、PiCCO をお使いの医師やコメディカルのためのQ&Aサイトです。装置の基本的な設定方法から症例に応じたパラメータの見方まで、よくあるご質問を網羅しお答えしています。
概要
循環動態のパラメータのモニタリングは、重症患者の目標指向型輸液療法に不可欠です。侵襲度の高いモニタリング方法は、長年にわたって臨床現場で確立されてきましたが、様々な論議を引き起こしています。PiCCO はそれに代わるデバイスの一つです。
PiCCO は、比較的低侵襲で簡易的に急性重症患者の循環動態パラメータを把握できるデバイスです。
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ベッドサイド測定で、肺水腫を定量化してパラメータとして表示
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前負荷を定量化し、パラメータとして表示
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動脈へのアクセスポイントは複数個所から選択可能、小児への対応も可能
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経肺熱希釈によって較正された心拍出量を毎拍更新で表示
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容積負荷に代わる容量負荷である前負荷の測定
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後負荷、心収縮力、輸液反応性
症状
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敗血症性ショック
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心原性ショック
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外傷性ショック
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ARDS
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重症熱傷
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重症急性膵炎
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くも膜下出血
PiCCO カテーテル

急性重症患者に対応した循環動態モニタリング
- PiCCO のアルゴリズムは、経肺熱希釈により得たデータと、PiCCO のアルゴリズムを用いた動脈圧波形解析法(パルスカンタ法)の組み合わせ
- 大腿動脈、上腕動脈、腋窩動脈での測定に対応
- 小児用に適した 3Fr の PiCCO カテーテルのラインナップ
本製品は欧州指令93/42/EECに基づいたCEマークを取得

PiCCO による経肺熱希釈を簡易かつ安全に使用するために使用物品をキット化
2種類のキットの内容
- PiCCO カテーテルキット(PiCCO カテーテル、穿刺針、ガイドワイヤー、カニューレ、ダイレータ)※1
- PiCCO モニタリングキット(モニタリングキット、インジェクション温度センサハウジング)※2
※1 販売名:PiCCO カテーテルキットⅡ / 医療機器認証番号:228ADBZX00035000
※2 販売名:PCCO モニタリングキットⅡ/ 医療機器認証番号:227ADBZX00169000
*画像は、PiCCOカテーテルの推奨のアクセス部位です
PiCCO モジュール

循環動態が不安定な患者の管理に適する PiCCO モジュールと PulsioFlex
- PiCCO モジュールは、PulsioFlex モニターに接続するだけで使用できます。
- PiCCO は、経肺熱希釈で得た心拍出量を基にした較正により、循環動態モニタリングの精度と信頼性を向上させます。
- PiCCO モジュールは、肺の血管外水分量を測定することで肺水腫の診断をサポートします。
- PiCCO は、前負荷、輸液反応性、後負荷、心収縮力を含むパラメータを表示するため、血管作動薬の選択も含めた医師のサポートを行うことができます。
本製品は欧州指令93/42/EECに基づいたCEマークを取得しています
測定方法
2つのアルゴリズム
PiCCO は、経肺熱希釈と動脈圧波形解析法(パルスカンタ法)という2つのアルゴリズムに基づいています。この2つのアルゴリズムは、20年以上にわたる臨床での使用実績と多くの研究報告によって確立され、循環動態モニタリングに必要なパラメータの表示を可能にしています。

動脈圧波形解析法(パルスカンタ法)
動脈圧波形解析法(パルスカンタ法)は連続的にパラメータを表示し、経肺熱希釈は測定後のパラメータを表示します。PiCCO での動脈圧波形解析法(パルスカンタ法)は、経肺熱希釈から得た心拍出量を基に較正を行い、連続的にパラメータを表示しています。

経肺熱希釈法
経肺熱希釈測定の方法について説明します。一定量のボーラス注入液(例:冷たい0.9%生理食塩水液15ml)を中心静脈カテーテルを介して注入します。ボーラス注入液は右心系、肺、左心系を通過し、通常は大腿動脈に留置された PiCCO カテーテルで検知されます。経肺熱希釈によるパラメータ値の計算や較正をすることを目的に、精度の高い平均値を得る必要があるため、この手順は、10分以内に3回以上(推奨)繰り返して行う必要があります。患者状態または治療に大きな変化があるときには、経肺熱希釈測定(熱希釈測定はこの手順を実行したときにのみ更新されます)を再測定する必要があります。患者の状態に応じて、1日に少なくとも2~3回は経肺熱希釈による較正を推奨します。