PiCCO トラブルシューティングガイド | For PulsioFlex with PiCCO module

経肺熱希釈測定

動脈血温度信号品質の問題 

中心静脈カテーテルからのボーラス注入が検知されない

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インジェクション温度センサハウジングと注入液測定ケーブルとの接続を確認します

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ボーラス注入液ポートの三方活栓の向きが正しいか確認します 

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インジェクション温度センサハウジングを交換します 

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注入液測定ケーブルを交換します 

二峰性熱希釈曲線(キャメル曲線)

よくある原因:右左シャント

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心エコー検査で確認します   


段差のある熱希釈曲線

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ボーラス注入がスムーズかつ継続的に行なわれるようにします  

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大腿静脈注入の場合、カテーテルの再配置による信号クロストークを回避します  

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動脈圧波形に影響を及ぼす治療や疾患の有無の確認をします  
患者病態や状態

熱希釈曲線のアーチファクト

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PiCCOカテーテル~温度測定ケーブル~PiCCOモジュールとの接続を確認します 

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問題が続く場合:
温度測定ケーブルを交換してください 

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問題が続く場合: 
PiCCOカテーテルを交換してください 

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動脈圧波形に影響を及ぼす治療や疾患の有無の確認をします 
患者病態や状態


平坦で長く続く熱希釈曲線(タイムアウト)

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ボーラス 注入液の量と温度が適切であるか確認します(指示薬は常温より低温で、量は最大20mlまでの範囲で多い方が適しています。例:冷生理食塩水液20ml) 

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ボーラスの注入液は短時間で注入してください(7秒以内 )

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患者さんの状態(著しい循環血液量減少や肺血管外水分量の増加)を確認して可能であれば改善します 

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心エコー検査で右左シャントの有無を確認して下さい 

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動脈圧波形に影響を及ぼす治療や疾患の有無の確認をします 
患者病態や状態

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注記: 
十分な熱希釈信号がない状態が90秒間続くとタイムアウトメッセージが表示されます 

その他の問題ですか? 

ゲティンゲグループ・ジャパン㈱までお問い合わせ下さい